「あ!どうするの?皆にも会う?」
「いや…俺は死んだ人間だ。前向きに生きているナナリー達の邪魔はしたくない。」

あれだけ溺愛していたナナリーに会いたくないはずがない。

「そっか…」

こんな時もただ皆の幸せだけを考えるんだね。
ルルーシュって強いな。

「それよりスザク。ここではいつ人に見つかるか分からない。どこか場所を変えないか?」
「そうだね。あの家でいいかな?」
「まだあるのか?」

ルルーシュはてっきり無くなったと思っていた場所がある事に驚いた。

「うん。時々掃除に行ってるよ。想い出の詰まった場所だからね。」
「あぁ…」

3人で作戦を練っていたあの家。小さいけれどそれでも温かかった。
まぁ作戦を練っていたのはルルーシュ一人だったのだけれど。

「じゃあ、僕皆に外出するって伝えて来るから。バレないようにここで待ってて。」
「あぁ。」

スザクの背中を見送りルルーシュは空を見上げた。

「何だ。お前まで感傷に浸っているのか?」
「いや…まさか本当にまたスザクに会えるなんてな。」
「あぁ。まだお前も甘いな。私を誰だと思ってる?」

そうだったな。

「魔女。そして…俺の共犯者…か。」
「まだお前の共犯者でいると思っているのか?」

ルルーシュはC.C.を見ると不敵に微笑んだ。

「当たり前だろ。違うのか?」

あの頃を思い出すルルーシュの瞳。

「あぁ、違わないな。ではまた迎えに来る。期限を忘れるなよ。」
「C.C.、ありがとう。」

フッ。C.C.は不敵に笑うと闇へと消えて行った。

「ルルーシュ!ごめん、待った?ジノが煩くてさ。」
「いや。では行こうか。」
「うん。」






二人で部屋のソファに腰を掛け今まであった事をお互い話し始めた。

「でもさ、どうやって帰って来れたの?」
「あぁ…C.C.が力を貸してくれたのさ。この世界とCの世界を繋ぐモノは今やC.C.だけだからな。」
「そっか。C.C.がまだ君の味方で良かったよ。じゃなきゃ本当にもう会えないんだよね?」

スザクは不安な瞳をルルーシュに向ける。

「そういう事になるな。Cの世界は”無”だからな。C.C.から貰う情報が唯一だな。」
「僕の事もC.C.から?」
「あぁ。ナナリーの事や世界情勢などC.C.からしか情報が入らないからな。それより変わった事は無いか?」

ルルーシュが心配そうにスザクの顔を覗き込む。

「いや…今のとこは計画通りに進んでる。順調に行けば2、3年でゼロの役目は終えるかな。」
「スザク、油断はするな。俺の予想では後10年以上はかかるとみている。」

ルルーシュがフッと息を吐く。

「辛いか?」

スザクの頬を両手で包み込む。

「いや。君と一緒だから。でも、やっぱり君がいないのが辛い…かな。」

自分の頬を包み込む手にスザクは手を重ねる。

「スザク…」

「ごめん!言わない約束だったのに…」
「いや。いいんだ。」

二人は見つめあいどちらからともなく口づけを交わす。

「ルルーシュ、いいかい?」
「聞くな、バカ…」

スザクはルルーシュの服のボタンに手を掛けた。
次第に露わになる素肌。
スザクは慈しむように肌を撫でた。

「痛かったよね。」
「いや…想像以上ではあったがスザクに与えられる痛みなら俺は受け止めるさ。」

胸の傷。傷の深さを物語るように傷痕が残っている。
スザクはその傷痕を舌で優しくなぞる。

「ッ!スザク…」
「痛い?」

スザクは心配そうにルルーシュを見上げる。

「いや…くすぐったい。」

返事に安心したように微笑うとスザクは軽々とルルーシュの身体を抱え上げ、ベットへと下ろす。

「ルルーシュ…」

名前を呼んでルルーシュに伸しかかるような体勢でキスをする。

「スザク…ッ。」

口唇を舌でなぞり、歯列を割り舌を絡め取り甘く蹂躙する。

「んッ…ふぅッ…」

ルルーシュも必死にスザクに合わせて舌を絡める。
キスの波に囚われ溺れそうだ。

「はァ…ッ、ん。」

ルルーシュは口内に溢れる二人分の唾液を嚥下する。
嚥下しきれなかった唾液がルルーシュの頬を伝う。
その光景は妖艶なものだった。
スザクは溢れる唾液を舐め取ると再び口内を犯す。

「んんぅッ…ぁ…ッ。」

ルルーシュはスザクの首に腕を回しスザクに応える。

「ルルーシュ、会いたかった。本当に会いたかった。」
「あぁ、俺もだ。スザク。」

二人は離れていた時間を埋めるかの様に求め合った。

「んッ…あッ!いや…ァ。」

スザクがルルーシュの胸の突起へと舌を這わす。
ぷっくりと膨れジンジンした痺れが全身へ快感を誘う。
空いたもう片方の突起を指で摘まみ捏ねる。

「ふぅ…ッ、スザ…ク。」
「気持ちいい?」

うん。と小さくルルーシュが頷く。

やばい。めちゃ可愛い過ぎ!!
スザクは早まる鼓動を抑えられそうに無かった。

「ルルーシュ…」

名前を呼び白い肌へ吸いつき紅い華を咲かせる。
首筋、鎖骨、胸、おへそ周り…あらゆる場所に華が咲いた。

そのまま舌を下方へと這わす。

「は…ッ。やァ…ッ。」

既に張りつめ蜜を溢れさせているルルーシュの中心。
スザクはやんわりと袋を手で転がしながら丁寧に裏筋を舐め上げる。

「あッ!やッ…スザッ!!」

忘れていた快感がルルーシュの理性を奪い身体を支配する。
手で上下に扱きながら蜜口を舌で刺激する。

「スザクッ!!あぁッ!!!!」

ルルーシュは迫りくる快楽の波を留める事が出来ず白濁をスザクの口内へと放った。
スザクはそれを音を立てて飲み込んだ。

「気持ち良かった?」

スザクは口の周りや手についた精液を舐め取りながらルルーシュに甘く低い声で囁く。

「や…やめろよッ!バカ…」

そんなスザクの行動に顔を真っ赤に染めてルルーシュが抗議する。
最後の一言に精一杯の肯定の意を籠めて。

「痛かったら言ってね?」

スザクはルルーシュの身体を気遣いながら蕾へと滴る精液を潤滑油に蕾へ指を挿入れる。

「くッ!スザク…」
「やっぱり久しぶりだしきついよね。ちょっとごめんね。」

そう言うとスザクはルルーシュの身体を反転させうつ伏せにすると腰だけ高く上げる。

「スザク!!やッ…んんッ…」
「大丈夫。この方が身体が楽だから。」

蕾へと舌を差し入れ優しく丁寧に解していく。

「ローションがあれば良かったんだけどね。我慢してね。」

スザクの唾液に濡れた蕾へ吐息がかかるのがくすぐったくてルルーシュは身を捩る。
いつもだったら恥ずかしさの余り抵抗していただろう。
でも今のルルーシュはスザクがスザクの温もりが欲しかった。
少しの時間も無駄にはしたくなかった。

「スザク…大丈夫だから。早くスザクが欲しい。」
「ル、ルルーシュッ!?そんな煽らないでよ。」

スザクは今まで言われたことの無い言葉に更に下半身に熱が集まるのが分かる。
ただでさえ久しぶりにルルーシュの感じる姿に興奮を抑えられていないというのに…。

スザクは舌で柔らかくなった蕾へ指を挿入れる。

「くッ…んぅ…」

久しぶりだというのに襞は喜びスザクの指を締め付ける。

「あッ!!んんぅッ!!」
「ここだよね?」

スザクはある一点を探し出すと指の腹で刺激する。

「や…ッ!スザク…」

身体中が甘く痺れる。
いつの間にか指は2本3本と増えていた。
これから与えられる甘い律動を期待して身体が疼く。

「ルルーシュ…」

甘く名前を呼ばれ身体を仰向けにされる。
優しく啄ばむ様なキスを顔中に与えられる。

「あ…ッ。スザク…」

熱いスザクの雄が蕾へと宛がわれる。
ルルーシュは腕をスザクの首へ回すとキスをねだる。

それはルルーシュの挿入前の可愛い癖。

スザクはそれに応えながら誇張した雄を蕾へと進める。

「んんんぅ!!」
「ルルーシュ、大丈夫?」

苦しげに眉を顰めるルルーシュ。
スザクも締め付けのきつさにくっと声を漏らす。

「だ…大丈夫だからッ、スザクでいっぱいにして。」

心も身体もスザクで満たされたかった。

「ルルーシュ…本当に知らないよ?」

後で止めてって泣いたって止めてあげれないんだから…

ルルーシュの耳朶を舌で愛撫しながら囁く。
快感に震えながらルルーシュは何度も頷いた。






「やッ…あぁッ!!スザク!!イッ…く!!」

ルルーシュは何度目かの絶頂を迎え白濁をシーツへと放った。

「くッ…ルルーシュ!!」

スザクもルルーシュの中へと白濁を弾けさせた。
まだスザクの雄は硬く主張し勢いが衰える事は無かった。
対照的にルルーシュは疲れ果てぐったりとしていた。

「ごめん。でも、煽った君が悪いんだからね?」
「スザク…もう朝だ。任務があるだろ?」
「えッ?」

カーテンの合間から陽が差し込んでいた。
時計を確認すると午前6時を指していた。

「ごめんッ!僕気づかなくて…」

お互い夢中になって求め合った。が、スザクの体力にルルーシュがついてこれる筈もなく…。

「バカ。謝るな。俺もスザクが…欲しかったんだから。」
「ルルーシュ〜!!」
「早く抜け〜!」


ばたばたしながらシャワーを済ませ…ルルーシュはもちろんもう一度美味しくいただかれました。

「じゃあルルーシュ行ってきます。」
「あぁ、気をつけて行って来い。ナナリーを任せたぞ。」
「もちろん。」

いってらっしゃいのキスを交わすと地下道からスザクは屋敷へと戻って行った。

「行ってきますか…」

くすぐったい響きにルルーシュは頬を緩ませた。