今日は珍しくスザクが朝から登校していた。
ルルーシュに対してもいつも通りだった。
だから、疑いようもなくお茶へ誘った。
「止めろッ!!スザッ…。」
先ほどまでお茶をして、談笑していたはずなのに…
ルルーシュは信じられない状況に目を見開く。
部屋で話がしたいとスザクが言い出し、二人で移動してきたばかりだった。
目の前の男は誰だ…
「君、煩いよ。」
扉を閉めた瞬間に扉へと叩きつけられ、スザクの両腕がルルーシュを扉へと縫いとめていた。
冷酷に告げるスザクがルルーシュの首を両手で締め付ける。
「くッ…。んんん!!」
抵抗していたルルーシュの身体から段々と力が抜けていく。
「あぁ。こんなにしたら死んじゃうか。」
スザクは漸くルルーシュの首を開放した。
ドサッと音を立てルルーシュがその場に崩れ落ちた。
「げほッ、ゴホッ。」
苦しさの余り意識が朦朧としていたルルーシュは急激に肺へ送られる酸素に噎せる。
「大人しくしてなよ。」
スザクはルルーシュに感情の篭らない冷たい瞳を向ける。
「…ゴホッ…嫌…だッ!」
「そんな事言ってていいのかい?ナナリーの事、どうなってもいいって言うんだ。」
苦しむルルーシュの顎を掴み、上向かせる。
「だから…ナナリーって人の事本当に分からないんだ…」
痛みと苦しさでルルーシュの瞳に涙が滲む。
「嘘だッ!君が妹のナナリーを忘れるはずがない!」
ルルーシュはベッドの上に投げ飛ばされた。
「君が悪いんだ…」
身体の上に跨がるスザクに抵抗するも、ルルーシュは簡単に両腕を捕らえられてしまう。
準備されていたのであろう紐で1つに束ねられ、ベッドヘッドに固定される。
「止めろッ!こんな事して何なるんだッ!」
「何って?君がゼロじゃないか確認してるんだよ。君って嘘つきだから自分からは何も言わないだろ?だから…」
身体に聞いてやる。そうルルーシュの耳元でスザクは冷酷に言い放った。
「俺は知らない!ゼロと俺は無関係だ!」
必死の抵抗も虚しく、ズボンを下着ごと剥がされ、両脚も膝を折りふくらはぎと太ももを一緒に紐で縛られる。
まるで…自ら脚を拡げ、スザクへ局部を晒しているかのような格好にルルーシュは恐怖に慄いた。
「ねぇ、ここまでされたら鈍感な君にも何されるか分かるよね?」
「待て、スザク!俺もお前も男だろ!」
クスッとスザクが笑う。
「だから?」
「えッ…」
た、確かに男同士でも行為に及べるのは知っている。
だけど…自分には関係の無い事だし、何よりスザクがそういった趣向の持ち主だとは思ってもみなかった。
「余裕かましてる場合じゃないんじゃない?」
スザクはいきなり萎えているルルーシュの中心を握り、緩急をつけながら扱いていく。
「ま、待てッ…くッ。」
自分でもあまり触る事の無い場所へ刺激を与えられ、ルルーシュは自分の体内に快楽が湧き出てくる感覚に頭を振って抵抗する。
「君が悪いんだ。全て君が…」
痛いくらいに力を込められ中心を扱かれる。
「痛ッ…やめッろ…」
「煩いなぁ。黙っててよね。」
スザクはポケットから出したハンカチをルルーシュの口に押し込む。
ルルーシュの顔が恐怖で歪む。
「んんんぅ〜〜〜!!」
刺激に慣れていないルルーシュは簡単に反応を示し、誇張していった。
「君って淫乱だったんだね。もっと早く犯してれば良かったかな?」
クスッと笑うスザクの瞳は相変わらず無感情だった。
それが余計にルルーシュへ恐怖を与えた。
「僕だって君の事、大切に想ってたんだよ?でも君は…僕を裏切った。」
訳が分から無いとルルーシュは頭を振り意思表示をする。
「分かる?僕の気持ち。君への憎悪しかないんだ。」
もうあの優しかったスザクでは無かった。
1年前に再会を果たし、更に1年後二人の関係はルルーシュには理解のしがたい物となっていた。
それはスザクと皇帝陛下のせいであるのだが、記憶を改ざんされ記憶が戻らないルルーシュには理解の出来ない話であった。
「ユフィは僕の大切な人だった。」
「んんぅ〜〜」
叫びも、声も全て口の中の布に吸い込まれていく。
ユフィ…ナナリー…名前を聞くと何故か胸が締め付けられる。
自分はスザクの言う通り大切な何かを忘れているのだろうか?
「君は壊れてしまえばいい。」
スザクが奥の蕾へ指を侵入させようとするもそれを拒むように堅く閉ざされている。
「チッ。僕は君に優しくするつもりは無いから。」
舌打ちをすると、ルルーシュの口に突っ込んであるハンカチを取り出し、代わりにスザクは指を突っ込む。
「んんッ…スザ…ク。止めてくれ…」
ルルーシュは涙を流しスザクに哀願した。
「止めてあげない。ちゃんと舐めろよ。」
恥もプライドも投げ捨て縋るルルーシュにもスザクは容赦しなかった。
口の中を指で蹂躙し、濡れた事を確認すると再び蕾へと指を侵入させる。
「嫌だッ!止めてくれッ!ひぃ…ッ!!痛い…痛ッ!」
唾液が潤滑材となりさっきよりはスムーズに中へと指が侵入を果たした。
「煩いって言ってるだろ。大人しくしてろって!」
再びシーツの上に投げられていたハンカチを口へ押し込まれる。
「んぅ〜んん〜」
スザクゎ暴れるルルーシュを押さえ付け、後孔に入れた指で中を乱暴に掻き回し犯していく。
「もう挿れるから、暴れるなよ。」
ルルーシュの顔が恐怖で引き攣る。頭を振り懸命に抵抗する。
「残念。そういうのって嗜虐心を煽るだけだから。」
スザクの猛った欲望が蕾へと宛がわれる。
「んんんぅ〜〜」
「そう。嬉しいんだ。じゃあ遠慮なく。」
ズブリと音を立ててルルーシュの奥へと突き進む。
「んんんぅ〜〜〜〜!」
声にならない悲鳴を上げ、瞳から涙が溢れ出す。
蕾が裂け内股に血が伝う。
「きッつ!力抜けよ!」
スザクはルルーシュの萎えた中心へ手を伸ばし緩急をつけてまた扱く。
が一向にルルーシュが反応を示す気配は無かった。
「ちッ!」
スザクはただ性欲処理をするように腰を打ち付け、ひたすら奥を犯していった。
「くッ!」
スザクが最奥に精を放った時には既にルルーシュは気を失っていた。
「使えねーな。」
そう呟くと、自分の処理を済ませルルーシュの紐だけ解いてやる。
「ルルーシュ…君がまたゼロなんだろ?僕の最も憎くい相手…」
スザクはルルーシュの目尻に溜まる涙を拭き取る。
いや…最も欲して止まない相手か…
「君は信じないだろうけど、俺は君を愛していたよ。」
仮面を被った僕じゃない素顔の俺はいつも君を求めてた。
僕が君を追い詰め、俺が君を墜とした。
狂気と愛憎の二重奏がプロローグを奏でた。
スザルル1